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貧血の治し方まるわかり | 貧血サポートラボ

採血で失神し倒れる原因は貧血?? 血管迷走神経反射の原因と対処法

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健康診断などの採血で、フワ~っと意識が遠のく感じがした事ありませんか?なかには、そのまま失神して倒れる人もいると思います。この原因は何なのでしょうか?

この場合、多くの人が「貧血で倒れそうになった。」などと思われるかもしれませんが、採血などの限られた状況で起こるこれらの症状は、ほとんどの場合、貧血とは関係ありません。

大切な事は原因の把握

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まずは原因を把握することから!!

私は、採血のときによく倒れそうになるから、そうならないように、貧血対策で鉄分を多めにとろう!

などといった事は、全く無意味な対策になる可能性があるかもしれません。

それどころか、間違った対策をとることで、逆に体調が悪くなってしまう事だってあるかも!?

ちゃんとした予防や対策をするうえで大切な事は、自分のフワフワめまいや、失神で倒れる原因をしっかりと把握しておくことです。

ここでは、採血のときなどで、失神し倒れる代表的な原因と、そのメカニズムを分かりやすくご紹介しています。

この情報を、あなたの立ちくらみやめまい、失神で倒れるなどの予防や対策に、ぜひお役立てください。

採血で失神し倒れるのは脳貧血によるもの

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採血でのめまいや失神は、貧血ではなく「脳貧血」と言われる状態です。

健康診断や献血のときなどで行う採血。

このときに起こるめまいや、血のけが引く感じ、失神がおきて倒れるといったとには、一時的に血圧が低下して脳に送る血液量が少なくなり、脳全体が酸素不足になる事で起こります。

脳に送る血液が少ないと聞けば、すぐに貧血を想像するかもしれません。

しかし、これは貧血ではなく、脳貧血と言われる状態です。

貧血は、血液中の酸素を運ぶ赤血球が少なくなっている状態なので、血圧とは関係ありません。

▼貧血と脳貧血の違いについての記事

なぜ採血のときに脳貧血が起きるの?

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採血によって脳へ送る血液が足りなくなることはありません。

採血とは、その名の通り、検査・診断などのために体内から血液をとることですね。

血液をとるわけですから、当然、血液の量が少なくなってしまいます。倒れるのは、それによって脳への血液が少なくなってしまう事が原因だ!そう思うかもしれません。

しかし、採血のときの血液の量はほんのわずかです。採血によって、脳へ送る血液が足りなくなるなどということはありません。

採血で気分が悪くなったり、めまいがしたり、失神して倒れるなどといった経験のある方は、よく思いかえしてみてください。注射の準備中ですでに気分が悪くなったり、人の血をみても気分が悪くなったりしませんか?

つまり、自分の血液の量が減ることとは関係がありません。関係があるのは、注射に対する恐怖心や、血を見ることのストレス。つまり、倒れるのは、精神的なものが関係しているのです。

脳貧血の代表的な2つの原因

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脳貧血の原因は主に2つ!

脳への血液が足りなくなってしまう原因は、心臓や血管の病気など、何らかの病気が原因となっている場合を除けば、ほとんどが精神的なものが原因となっています。

精神的なもの、つまりストレスが原因となって、めまいや失神が起こること、これを「血管迷走神経反射」といい、脳貧血の中で最も頻度が高いそうです。

それともう一つ、脳貧血をおこす代表的なケースは、寝ているときや座っている状態から急に立ち上がることでめまいや失神が起こる「起立性低血圧」というものがあります。

▼起立性低血圧のメカニズムや予防・対処法について

血管迷走神経反射が起こるメカニズム

 

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ストレスが原因で一時的に血圧が下がる!?

採血などでストレスが原因となりめまいや、失神で倒れることを「血管迷走神経反射」というとご紹介しました。

採血の時に倒れる場合を例に、これまでを整理してみます。

  1. 注射の痛みや血を見ることにストレスを感じる
  2. そのストレスが原因で一時的に血圧が下がる。
  3. その結果脳への血液が少なくなる
  4. 脳が酸欠状態になり倒れる

このようになります。この中で最も疑問に思うところは「2.ストレスが原因で一時的に血圧が下がる」ではありませんか?

なぜストレスによって血圧が一時的にさがってしまうのか、そのメカニズムをご紹介します。

ストレスで血圧が下がる理由

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採血で倒れるのは、ストレス・緊張・痛みなどが関係しています。

ふだん血圧はどのように維持されているのかを少しだけ知る必要があります。血圧の調節に深く関わっているもの、それは「自律神経」です。

自律神経は 「交感神経」 と 「副交感神経」の2つから成り立っていて、それぞれ正反対のはたらきがあります。状況によって交感神経がはたらき、血圧を上げます。また、状況によっては副交感神経がはたらき、血圧を下げてくれます。

これらのバランスがしっかりとれていることで、正常に血圧は保たれています。

迷走神経とは?

迷走神経とは脳神経の一つで、おもに副交感神経と深い関係のある神経です。何らかの原因で迷走神経が刺激されると、副交感神経が必要以上に活発になります。そうなると、血管が拡張して血圧が下がり、脈拍が遅くなります。

迷走神経を刺激する可能性があるもの

  • 強いストレス
  • 緊張
  • 激しい痛み
  • 長い時間、立ちっぱなし
  • 暑いところでの激しい運動
  • 脱水

また、柔道の固め技などで首を強くしめると意識を失うことがあります。よく「落ちる」などと言ったりしますが、これも迷走神経が圧迫され、刺激されたことが原因で起こった血管迷走神経反射のひとつです。

採血のときの血管迷走神経反射

採血で倒れるときは、強いストレス・緊張・痛みなどが迷走神経を刺激し、副交感神経が必要以上に活発になることで血管が拡張して血圧が下がり、脈拍が遅くなります。

脳へ血液を送るためには重力に逆らって送る必要がありますが、血圧が下がったり脈拍が遅くなると脳に向かう血液の量が減り、脳が酸欠状態となった結果、めまいや失神で倒れるということが起きてしまうのです。

血管迷走神経反射で起こる症状

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朝礼や電車の中などで気分が悪くなったり、冷や汗をかいたりするのも、失神の前兆によるものです。

血管迷走神経反射では、失神して倒れるまえに、「このままだと気を失いそう・・」という前兆があることが多いです。

症状そのものは、脳の酸欠がまねくものですから、最終的な状態が失神であるわけなので、それ以外のめまいなどの症状は全て失神の前兆であるという見方もできます。

採血のとき、サーっと血のけが引く感じや、朝礼や電車の中などで気分が悪くなったり、冷や汗をかいたりするのも、失神の前兆によるものです。

以下は、急な血圧の低下によって起こる症状です。

  • 目の前が暗くなる
  • 目の前が白くなる
  • 視界がぼやける
  • 人の話し声が小さく聞こえる
  • 冷や汗をかく
  • 血の気が引く
  • 寒気がする
  • 頭痛
  • 気分がわるくなる
  • 吐き気がする
  • 失神

血管迷走神経反射が起こるケース

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血管迷走神経反射が起こるのは採血などの時だけではありません。

これまで、採血でのめまいや倒れる原因についてご紹介してきましたが、血管迷走神経反射が起こるのは採血など、出血がある場合だけではありません。

迷走神経を刺激する可能性のある状況すべてに、上記でご紹介した症状を起こす可能性があります。

朝礼でバタンと倒れる

同じ姿勢で長い時間立っていたりすることで交換神経、副交感神経などのバランスが崩れてしまい、血管が拡張された結果、脳への血液が足りなくなってしまうことで起こります。

電車のなかで気分が悪くなる

朝礼で倒れることと同じく、同じ姿勢で長い時間いることにくわえて、人混みや、閉鎖された空間にたいしてストレスを感じてしまい、自律神経の乱れから脳貧血をおこしてしまいます。

激しい運動をすると倒れそうになる

激しい筋肉運動も、体の大きなストレスになります。そのストレスから迷走神経が刺激されてしまうことにくわえて、大量の汗による脱水の影響も受けます。

汗を作るための水は血液の中の水を利用するため,その結果血液が濃くなり量が少なくなります。そして、体温が上がると熱を発散させようとして血管がく拡張されますので、血管が広がったうえに中の血液の量はすくなくなるわけですから、血圧が下がります。

血管迷走神経反射の予防と対処法

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同じような状況になるべくならないように心がけることが1番の予防方法です。

血管迷走神経反射によって失神を起こし、命に関わるような危険な状態になる可能性は低いです。

しかし、失神し倒れることがきっかけとなって骨折や交通事故などの原因になる可能性は十分にあります。

失神して倒れるほどのストレスを感じる原因は人によって違いますが、採血のときや、朝礼の時、電車の中などで、過去に倒れそうになった、もしくは失神し倒れたことがある方は、そうなった状況をしっかりと把握し、同じような状況になるべくならないように心がけることが1番の予防方法です。

▼脳貧血の原因の一つ、ストレスについてまとめてあります。

倒れそうと思ったら頭を低くする

血管迷走神経反射の症状でご紹介したような、失神の前兆のような症状が起きたら、横になる、それができないような状況であれば、しゃがみこむなどして頭を低くしましょう。

我慢して症状がおさまるのを待つのではなく、できるだけ早く頭が低い状態になるようにしましょう。

また、採血するときには前もって、「以前、採血したときに倒れる、もしくは倒れそうになった事がある」と、しっかり伝えておくことも大切です。

ストレスを感じないための工夫

また、人によってストレスを感じやすい人、そうでない人がいます。

頻繁に脳貧血の症状がおきるような人は、もしかするとストレスを感じやすいのかもしれません。その場合、ストレスから身を遠ざける努力も必要ですが、それと同時に、独自のリラックス法をみつけるのも、脳貧血予防のひとつかもしれません。

▼脳貧血の予防や対策についての記事です

▼貧血(鉄分不足)にいい食べ物はこちら

採血で失神し倒れる原因と対処法 ~まとめ~

採血で失神し倒れるのは脳貧血によるものです。

脳貧血の多くはストレスなどの影響により自律神経が乱れることで血管の調節がうまくいかずに起こると言われています。

とくに、採血やケガなどの出血や、その他ストレスを感じた時にクラ~っとするものを血管迷走神経反射といい、これが脳貧血による失神の代表的なものです。

採血の時に失神し倒れる原因は、採血によって血が少なくなったことではありません。

採血での注射に対しての恐怖や、血を見ることなどに強いストレスを感じ、迷走神経が刺激され、副交感神経が活発になり、急激に血圧が下がります。

最後に、血管迷走反射などでの失神は、直接命に関わるような状態になる可能性は低いですが、失神し倒れることがきっかけとなって骨折や交通事故などにつながる可能性があります。

ストレス対策が1番の予防法です。クラクラ・フワフワの不安が解消できるよう、あなたにあったストレス対策が見つかるといいですね。

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