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日本貧血改善協会

貧血の検査に重要!! 病院で受診の際に把握しておくべき事7つ

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貧血の症状に限らず、あらゆる病気を改善するための第一歩は、原因を正確に特定してもらうことです。

これまで病院にかかってきた中でも、「あの病院は合わなかった」「あそこの診断内容は微妙だ…」などと不満を持った経験はありませんか?

しかし、いくら医師といえども、血液検査だけでパーフェクトに診断してくれるわけではありません。正確な診断をしてもらうためには、自分の状態をいかに正確に伝えるかということも大切なんです。

ここでは、貧血の原因を正確に特定してもらうために、自分が何を把握して、どのように伝えたら良いのか、貧血の検査において重要な指標となる7つの項目をご紹介します。

貧血を改善するためには正確な診断によって原因を特定する事が必要不可欠。ぜひご参考になさってください。

それではまず最初に、あなたのその症状は本当に「貧血の症状」なのか、誤解されがちな「貧血」と「脳貧血」の違いについて見ていきましょう。

貧血と脳貧血は別です。

貧血とは、血液検査の結果、血液中のヘモグロビン濃度が低かったり、赤血球が少い状態のことをいいます。つまり、血液が薄い状態のことです。

よく、「貧血で倒れた。」とか「立ち上がったら貧血でフラついた。」、「朝礼のとき貧血で倒れた。」などと言いますが、これらは貧血ではなく、脳貧血という症状です。

貧血と脳貧血は、同じ貧血という言葉がつきますが全く別です。

貧血とは血液が薄くなっている状態。脳貧血は、何らかの動作を起こしたときに、血圧が一時的に下がって起こる症状です。貧血は”血圧”とは関係ありませんから全く別なのです。

貧血と脳貧血の違いについて詳しくお知りになられたい方は、下記の記事でくわしくご紹介していますので、ぜひご参照ください。

これからご紹介していくことは、血圧が原因の「脳貧血」ではなく、血液が薄い方の「貧血」についての内容です。

貧血は何科で診てもらうべき?

最初に貧血と脳貧血の違いについてかんたんにご紹介しましたが、血液が薄い状態である「貧血」にも、その原因によっていくつかの種類があります。貧血ごとの原因について見てみましょう。

鉄欠乏性貧血
貧血の70%以上を占めると言われています。食事による鉄摂取不足や、女性であれば生理による出血、消化管などの病気による気づかない出血に伴う貧血です。
巨赤芽球性貧血
造血の際に必要なビタミンB12・葉酸が不足することで起こる貧血です。なかでもビタミンB12が不足しておこる巨赤芽球性貧血を「悪性貧血」ともいいます。
溶血性貧血
赤血球の寿命(120日)よりも早く赤血球がこわれてしまうことで起こる貧血です。先天性と後天性とがあり、赤血球をとりまく環境の異常が原因です。
再生不良性貧血
再生不良性貧血とは、骨髄のはたらきが悪くなり、血が作られなくなってしまう貧血で、厚生省の定める難病に指定されています。
腎性貧血
二次性貧血(続発性貧血)の代表的な病気です。その名の通り腎臓の病気にともなっておこる貧血のことです。

このように、貧血の種類のなかで最も多いのは鉄欠乏性貧血です。貧血のほとんどは鉄分不足が原因とも言えるので、血液内科的な診断や治療を必要とする血液の病気は少ないのが現状です。

貧血は内科がベスト?

貧血の検査は、とりあえず「血液内科」で診てもらおうかと思う人も多いかと思います。

しかし血液内科は、血液細胞を作る骨髄や血液細胞自体、やさらに免疫に異常がある特殊な貧血を対応する場合がほとんど。まずは一般的な内科でまず原因を調べてもらうことが先かもしれません。

内科で診てもらい、鉄分不足や出血などの一般的な原因がなく、骨髄や血液細胞、免疫などが原因かもしれないと疑われたら、血液内科で診てもらうといいと思います。

ほかにも、婦人科系の病気を疑われたら婦人科に、消化管の病気を疑われたら消化器内科になど、最初に内科を受診することで、医師による判断で原因を特定してもらえるので、自分で「原因は〇〇だろうと」と自己判断によってその専門医を受診するよりは、正確な診断につながりやすいかと思います。

安心できるお医者さんとは?

さて、受診の際に気になるのは、どんな医師が診てくれるのかとういうことではないでしょうか?

医師と患者さんといえども、そこはヒトとヒト。合うか合わないかは相性もあるかと思いますので、いちがいには言えませんが、女性が受診される際は以下の事を気にするのも良いかと思います。

  1. わかりやすく病気の説明してくれる
  2. 治療の経過をよく説明してくれる
  3. 一方的ではなく、話をよく聞いてくれる
  4. 女性の気持ちをよく分かっている。

とくに4に関しては重要だと思います。デリカシーを欠いた一言や、羞恥心を無視したような診察では、傷ついてしまう可能性もあるからです。

これらは医師と患者との信頼を構築するうえで大切なことですが、患者側が自分の状態を正確に伝えるということも、診断のうえでとても重要なことです。

貧血を調べる際に把握しておく7つの事。

繰り返しますが、受診をする際に大切なことは、自分の状態を正確に伝えること。

医師は診断のためにいくつかの大切な質問をしてくれるかとは思いますが、その際に質問に素早く的確に答えられるように次の7つのことをメモなどして、前もって把握、整理しておきましょう。

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1.いつごろから?

まずは、その症状がいつごろからあるのかということです。子どものころからの付き合いなのか、大人になって現れてきた症状なのか、できるだけ正確に把握しておきましょう。

2.どこがどのように悪い?

貧血といっても症状はさまざまです。具体的に不調を感じているのは体のどこの部分なのか。「これは貧血とは関係ないだろう」と自己判断せず、体のどこがどのように悪いのか、「頭がズキズキ痛い」「頭がクラクラする」「目の前がフワ~っとする」「心が落ち着かない(イライラする)」「胸がドキドキしてすぐ息切れを起こす」など、健康な状態と比較してどのように変なのかを、具体的にあらわすことが大切です。

3.どんな時にでるのか?

その症状がどのような時にでるのか、「常にでている」「時々でる」「周期的にでる」ある周期が決まっている場合は、どのような頻度で起こるのかをできるだけ細かくメモしておきましょう。症状ごとに違う場合は、この際にしっかりと整理しておくことが大切です。

4.その症状のほかには?

貧血の症状ではないと思うけど…という部分も細かく控えておきましょう。あくまでも診断をしてもらうための材料を与える立場だということを認識して、気になるところは全てメモしましょう。

5.自分と家族の病歴

これまでに何か具体的な病気をしたことがあるのかを控えておきましょう。とくに婦人科系や消化器系の病歴は大切とも言えます。

また、具体的な病歴がなくても、健康診断での数値でいつも指摘されるところなど(肝機能や脂質、腎機能など)、軽度異常や経過観察などの履歴もメモしておいたら良いです。

また、先天性(遺伝)の病気が隠れている可能性もありますから、家族の病歴についても把握しておくと良いです。何親等までを把握すべきか明確な定義はありませんが、できれば2親等まで把握できれば良いと思います。

「祖父が胃がん」「母が糖尿」「子どもがアレルギー」など、できれば、がんの種類や、具体的な病名など細かに把握しておきたいものです。

6.生理(月経)の状態

貧血と生理は深い関わり合いがあります。生理についてメモしておきたい項目は以下通りです。

  • 初潮の時期
  • 生理の周期
  • 最も再起の整理がはじまった日
  • その症状が月経と関係があるか?

初潮”とは、はじめて生理(月経)がくることです。早かったのか遅かったのかということも、体の不調の原因を判断するための一つの材料となりますので、しっかりと把握しておきましょう。

また、定期的に決まった周期で生理がきているのか、不定期なのか。不定期の場合はどのようなときに乱れがちなのかなど、できるだけ細かく把握しておくことが大切です。

さらに、血液検査などの際、生理から何日経過した後の結果なのかということも重要な要素です。忘れずにメモしておきましょう。

最後に、悩んでいる体の不調と生理の関係についてのメモが必要です。生理が始まる前に起こる症状なのか、もしくは整理の開始日なのか、生理何日目によく起こるなど、できる限り正確に細かくメモしましょう。

7.妊娠・出産の有無など

これまでに経験のある妊娠や出産の有無や、流産・中絶の有無、そのほか婦人科系の病気の有無についてもメモしておきましょう。

婦人科系の病気を患っている場合に貧血の症状を起こすこともよくあるようです。とくに子宮筋腫や子宮内膜症による貧血は、とても多く見られるそうです。

さいごに

貧血をはじめ、さまざまな不調を改善するにあたって、良い医師と巡り合うということは、安心して日々を送るうえで大切なことです。

そのためには、相性の良い人に出会う”運”的な要素だけではなく、患者側も正確に素早く質問に答えるという努力が必要です。医師と患者さんのより良い関係性を構築するうえで、こちらでご紹介した7つの項目がお役にたてれば幸いです。

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