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生理による貧血。中高生の貧血は早めの対策が必要!

中高生は子どもから大人へと成長する時期です。

この時期は思春期とも呼ばれ、女の子では生理がはじまります。

ですから、思春期において貧血は重要な問題。

鉄分が不足する前に、早めの対処が必要です。

生理と貧血の関係

生理が始まると、定期的に出血するため、より多くの鉄分が失われます。

そもそも成長期は、より多くの鉄分が必要な時期に、食事からの摂取が非常に難しい鉄分が定期的に失われてしまうのです。

鉄分不足では、貧血だと診断されるレベルではなくても、勉強や運動面でさまざまな影響があると報告されています。

中高生の貧血の問題点

学校の健康診断では、身長や体重、視力などの検査は行われますが、血液検査は行われません。

また、勉強や部活に忙しい生徒は、貧血の症状がかなり辛くない限りは、病院には行かないと思います。

その結果、思春期にあたる中高生は、血液検査を受ける機会が少なくなり、貧血(鉄分不足)の問題は放置されてしまいがちです。

中高生の貧血はどれくらい?

心も体も大きく成長する中学、高校の時期。

この時期の子どもたちに、いったいどれくらい貧血があるのでしょう?

それでは、中高生の貧血の割合について見てみましょう。

中学生の貧血の割合

東京都予防医学協会年報2013年版の第42号によると、軽度の貧血がある中学生の割合は、次のように報告されています。

まずは男子中学生から。

いっぽうで女子中学生は、学年が上がるにつれて増加します。

この差は、高校生になるとさらに拡大していきます。

高校生の貧血の割合

同調査によると、軽度の貧血がある男子高校生の割合は、次のように報告されています。

そして高校生の女子では、1年生~3年生までで約15.0%となっています。

なぜこのような差が生じるのでしょうか?

それは、思春期の女子においては生理が始まるからです。

生理の開始が早くなった

近年、生理の開始年齢が早くくなってきたことをご存知でしたか?

大阪大学人間科学部が、延べ3,019,937人を対象に行った「全国初潮調査」では、次のように報告されています。

平均初潮年齢
1889年:14.7歳
2008年:12.2歳

小学校6年生では半数の女の子が初潮を迎えており、さらに3~4年生で初潮を迎えることも当たり前になってきているそうです。

なぜそうなっているのか、正確なことは分かっていませんが、栄養、ストレス、刺激、日照、気候など、さまざまな原因が関係しているのではと言われています。

生理による貧血対策は早めに!

鉄分が不足することで起こる貧血は、ケガや病気などで大量の出血がない限りは、急に発症しません。

貧血がゆっくり進行する理由は、私たちのカラダに、急に鉄がなくならないシステムがそなわっているからです。

だからこそ、生理による貧血対策は早めに行こなう事が基本。

生理がはじまる時期が早くなっているのであれば尚の事、小さな頃から対処しましょう。

さいごに

思春期は心も体も成長する大切な時期。

だからこそ、思春期は貧血になりやすい時期だという事を、中高生や親自身が理解し、早めに対策する必要があります。

貧血対策は食事が基本です。

正しい知識をもって、鉄分不足を防ぎましょう。

参考文献

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