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貧血で頭痛やめまい、体がダルいなどの症状が起こる2つのワケ

貧血になると私たちのカラダではいったい何が起こっているのでしょうか?顔色が悪い・頭痛・だるい・めまいなどの症状が起こる理由をくわしくご紹介します。

貧血がゆっくりとすすむと、その症状になれてしまい、カラダの変化に気づかないことがあります。

まったく貧血とは思っていなかったけど、健康診断や献血などのときに気づくというような事はとても多いようです。

貧血とはヘモグロビンの量が少ない状態

貧血とは、血液の中のヘモグロビンが基準値よりも少ない状態のことです。 ヘモグロビンは酸素を運ぶ役割があるので、それが少ないと酸素が不足してきます。

また、貧血の原因で最も多いのは鉄分不足です。鉄分はいろんな食べ物に含まれていますが、とても吸収しにくい栄養素として知られています。

さらに女性には生理があることで、ただでさえとりにくい鉄分が失われる機会がとても多く、鉄分が不足しやすい状況にあります。

そのため、一説によれば日本人の女性の80%は鉄分が足りていない、貧血の予備群だとも言われています。

貧血の症状のほとんどは酸素と鉄分の2つが不足することで起こる

貧血にはさまざまな種類があり、それぞれに原因は違いますが、ほとんどのケースでは鉄欠乏性貧血、つまり鉄分が不足していることによるものです。

ですから、酸素と鉄分が不足する事で起こる症状がほとんどだという事になりますね。

カラダから酸素や鉄分が不足するとどうなるのか?ということを見ていけば、貧血の症状はなぜ起こるのかという答えが見えてきます。

ヘモグロビンが少ない事でおこる貧血の症状

「貧血=ヘモグロビンが少ない」ですから、まずはヘモグロビンが少ない事で起こるカラダの影響を見ていきましょう。

顔色が悪い

私たちのカラダを流れている血液の中にある固形の成分で最も多いのが赤血球です。ここにヘモグロビンという赤い色素があります。

貧血は、このヘモグロビンという赤い色素が少ない状態なわけですから、皮膚を赤くしている色の素が減っているです。貧血がすすむにつれ、皮膚や粘膜から赤みが減っていきます。

病院での検査のときにまぶたの裏側を見られますが、これは、まぶたの裏の赤みが白っぽくなっていないかチェックしているんです。

酸素が不足する事でおこる症状

ヘモグロビンの役割は酸素を全身に運ぶことです。その数が少なくなれば当然、酸素を運ぶ能力も低くなるわけですから、カラダのいろんなところが酸欠状態になってしまいます。

動悸や息切れがする

心臓は、血を体中に運ぶためのポンプ役です。カラダ中から酸素が足らない場合、このままではマズいと、血の流れを早くしようとします。

このとき、心臓はいつもよりも早くうごいていますから、酸素がたりなくなってくると胸がドキドキします。さらに、空気からたくさんの酸素を吸い込むために、呼吸が通常より早くなり、息切れをおこします。

頭痛

頭痛がおきる理由は、脳で必要な酸素の量が少なくなることによって起こる症状です。

脳そのものには痛みを感じる感覚はありませんが、脳から酸素が少なくなると、危険信号として痛みを引き起こします。脳はカラダの組織の中で最も酸素を必要とするところです。

めまい

酸素が不足することで起こる症状は頭痛の他にもめまいがあり、ひどい場合は失神してしまうこともあります。

しかし、めまいの原因は他にもあり、急に立ち上がったり、学校の朝礼などでたおれてしまうような立ちくらみは、「脳貧血」という低血圧の症状です。同じ貧血という言葉ですが、全く別のものです。

カラダがだるい

カラダを動かすには「筋肉」が必要です。その筋肉は、血液によって運ばれた酸素や栄養素をエネルギ―として活動し、その時にうまれた二酸化炭素などの老廃物を回収してもらう事でスムーズに動いています。

そのエネルギーでもある酸素が不足すると効率よくエネルギーをつくれず、カラダを動かすもとがつくれずに「カラダがだるい」といった自覚症状がおきます。

疲れやすい・疲れがとれない

カラダが疲れやすい、また疲れがとれないのは、カラダに老廃物がたまってしまう事でおこる自覚症状です。

私たちのカラダの全ての組織では、酸素を燃やし、その時にでたエネルギーで生命を維持しています。エネルギーと同時に、二酸化炭素などの老廃物(ゴミ)が出ます。そのゴミを回収して運んでくれるのも血液です。

血液を流すポンプ役の心臓、ゴミ処理場の役割をする肝臓や腎臓、そしてそれらに指示をだす脳に必要な酸素が不足すると、これらの全てに悪影響をおよぼします。

その結果、老廃物がカラダにたまり、疲れがとれないといった自覚症状があらわれます。

肩こり・首のこり

肩や首でも、酸素が不足することで筋肉に老廃物がたまってしまい、結果として肩こりや首のこりにつながります。

さらに、貧血になると体温が下がりやすくなりますので、筋肉も硬くなりやすくなります。筋肉が硬くなると、毛細血管が収縮して血流が悪くなり、肩こりや首のこりをより悪化してしまいます。

肌がカサカサになる

お肌の新陳代謝には酸素が必要です。

その酸素が不足してしまうと、新陳代謝が十分に行われず、その結果、お肌の保湿効果が衰えて乾燥してしまい、お肌がカサカサになってしまいます。

髪が抜けやすくなる

髪の毛の成長に必要な細胞の働きが、酸素不足によって低下してしまいます。

そのため、栄養の少ない細い髪の毛になりやすくなるので、髪の毛は切れやすく、切れ毛や抜け毛、枝毛が増えます。また、抜け毛などの自覚症状があらわれます。

3.鉄分が少ない事で起こる症状

貧血の原因のほとんどは鉄分不足。鉄分はヘモグロビンをつくる以外にも、細胞の増殖や、情報の伝達などたくさんの役割があります。そのため、鉄分が不足する事で起こる症状もさまざまです。

 ツメがおかしい

鉄分が不足すると、ツメの色が白っぽくなってきます。そして、ツメの強度はよわくなり割れやすくなったり、みぞができて表面がボコボコになったりします。

さらに貧血が続くと、ツメがスプーンにように反りかえってくることがあります。鉄分不足が原因の鉄欠乏性貧血になると、この状態になりやすいと言われています。

舌の表面がツルツルになって酸っぱいものがしみる

病院での診察のときに口の中をみられたかとがあるかと思いますが、これは貧血などを確認するためです。鉄分は粘膜組織を正常に保つ役割もあります。

そのため鉄分が不足すると、舌の表面がツルツルになり、酸っぱいものがしみやすくなります。

食べ物が飲み込みにくい

「舌の表面がツルツルになって酸っぱいものがしみる」という貧血の症状の延長線上にありますが、鉄分が不足すると、食道の粘膜が委縮して、食道がせまくなってしまい、食べ物が飲み込みにくくなります。

心の病気になりやすい

鉄分のはたらきは精神(心)とも大きな関係があります。やる気をおこしてくれたり、楽しい気持ちにさせてくれたりするのは、脳の細胞と細胞が神経伝達物質によって信号のやりとりをしているからです。

この物質は脳内でつくられていますが、そのとき必要なのが鉄分です。 鉄分が不足することで、脳内神経伝達物質が足りなくなるため、信号のやりとりがうまくできなくなります。

その結果、次のような症状が表れます。

氷など、おかしなものを食べたくなる

「異嗜症(いししょう)」といって、いろいろなおかしなものを食べたくなります。

氷やかたいせんべいなどガリガリと食べたくなります。それくらいならまだ良い方です。ときには、壁の土をたべることもあり、まわりからは精神状態を心配され、調べてみた結果、鉄欠乏性貧血だったということがあるそうです。

まとめ

貧血で頭痛・だるい・めまいなどの症状が起きるのは、私たちのカラダの中から酸素や鉄分が足りなくなってしまうからです。

肩こりがある。疲れがなかなかとれない。最近イライラする・・・これらの症状と貧血を結びつけることはできないかもしれません。

ところが、健康診断や、献血をしたときに、「ヘモグロビンの数がはるかに少なかった』「鉄分が足りていない貧血の予備群だと言われた」ということはよくあるそうです。

貧血は日々の食生活を改善するとともに定期的に血液検査をしてチェックすることが第一歩です。

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