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貧血の治し方まるわかり | 貧血サポートラボ

貧血になりやすい人の特徴を徹底的に調べてわかった重要なこと!

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貧血になりやすい人にはどのような特徴があるのでしょうか。年齢・食生活・体質・遺伝に関する事・血液型にいたるまで、貧血になりやすい人について徹底的に調べました。

「そもそも私は、なんで貧血になったんだろう?」

「貧血になりやすい人ってどんな人?」

「まわりに貧血の子が少ないような気がするけど、私って少数派なの?」

このような疑問をもったことはありませんか?この記事を読めば、それらの疑問がすべて解消します。

また、貧血になりやすい人について徹底的に調べた結果、ある重要な事がわかりました。

それではまず、貧血になりやすい人の年齢について見ていきましょう。

貧血になりやすい人の3つのグループ

そもそも貧血になりやすい人とはどのうような人なんでしょうか?

まず1つはっきりしている事があります。それは「女性」であることです。そして、貧血の原因で最も多いのは鉄分不足であるという事です。

生理による定期的な出血によって鉄を失うことが多い女性と、そうでない男性とでは、貧血になりやすい人の割合が圧倒的に違います。その結果、鉄欠乏性貧血という鉄分が足りない事が原因でおこる貧血を招きます。

では、「貧血になりやすい人=鉄分不足の人」という事を前提として、鉄分について見ていきます。

鉄分が必要な時期=貧血になりやすい時期

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鉄分は食事などで毎日補給していかないといけません。鉄分が必要な量は、年齢などによって違いがあります。つまり、鉄分が必要な時期にいる人こそ、貧血になりやすい人だと言えます。

では、貧血になりやすい人は、どれくらいの年齢に多いのかを見ていきましょう。

女性の1日に必要な鉄分の量

年齢(歳) 女性
  推奨量(mg/日)  
月経なし 月経あり
0~0.5
0.6~0.9 4.5
1~2 4.5
3~5 5.0
6~7 6.5
8~9 8.5
10~11 10.0 14.0
12~14 10.0 14.0
15~17 7.0 10.5
18~29 6.0 10.5
30~49 6.5 10.5
50~69 6.5 10.5
70~ 6.0
妊娠初期 +2.5
妊娠中・後期 +15.0
授乳期 +2.5

厚生労働省「日本人の食事摂取基準」(2015年版)より

この表を見てわかる、貧血になりやすい人の、年齢によるグループは次の3つです。

  1. 妊娠 中・後期
  2. 小学校高学年~中学生
  3. 成人した女性

妊娠中は2人分の栄養を

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妊娠 中・後期はもっとも鉄分を必要とする次期です。

妊娠中は貧血になりやすい事はよくしられています。

赤ちゃんはママの血液から栄養をもらって育ちますから、本来はママの体に行くはずの鉄分が、優先的に赤ちゃんへと届けられるので、ママへの鉄分が不足しやすくなります。

また、つわりで十分な栄養がとりにくいことも、貧血の原因のひとつです。食欲がない時は、食事の回数を増やしたり、食べるものの質にこだわったりして、たとえ少しずつでも必要な栄養がとれるようにしたいものです。

思春期は鉄分に加えたんぱく質も十分に

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生理がある10歳から14歳までの女の子に必要な1日の鉄分量は14mgです。妊娠をのぞけば、もっとも鉄分が必要な時期です。

この年代は成長期にあたるため、からだが成長するためにたくさんの鉄分が必要とされます。しかし、この時期の女の子は成長と生理が重なり、鉄分が足りなくなってしまいがちです。

鉄分とともに、からだの成長に必要なタンパク質や、カルシウムなどのミネラル類を、朝昼晩の3食できちんと補給してかなければいけません。

▼思春期の貧血対策について詳しくご紹介しています。年ごろの子どもをもつ方は、ぜひご確認ください。

成人女性は栄養バランスに気をつけて

失われた鉄分は食事によっていつもとれていれば問題ありません。でも、勉強・仕事・家事・育児など、自分の将来の夢や、子どもの事などで、食事よりも優先したいことは数多くあると思います。

また、ダイエットをすることで、食事からとるべき鉄分が不足しやすくなります。

あるアンケート調査によると、女性の約9割が「ダイエットをしている」のしくは「したことがある」と答えたそうです。その中で、鉄分をとることを意識している人はどれほどいるでしょうか?

成人した女性の場合、閉経をむかえる50代までは、必要な鉄分の量は常に多くなっています。日ごろの生活において、鉄分が不足しないように少しだけでも意識する事は、とても大切な事です。

できるだけ、栄養のバランスに気をつけて、鉄分が不足しないようにしましょう。

最も貧血になりやすい人は40代の女性

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貧血になりやすい人は40代の女性に1番多いです。

「あれっ!?貧血になりやすい人は、思春期や妊娠している人ではないの?」と思われるかもしれません。

たしかに、月経のある、成人した女性の、1日に必要な鉄分の量は、10.5gでした。これだけを見ると、3つのグループの中では、1番貧血にはなりにくそうにも見えますが、現実は違います。

以下のグラフにあるように、もっとも貧血になりやすい人は、思春期の女性ではなく、妊娠している女性でもなく、月経のある40代の女性です。

bar_graph_proportion参考:日本鉄バイオサイエンス学会「鉄欠乏状態の人口割合」

鉄分が必要な時期がもっとも鉄分が不足しやすい。であれば貧血になりやすいという訳ではないようです。これには理由があります。私たちには、鉄分が不足してもすぐに貧血にならないようにできているのです。

貧血は貯蔵してた鉄がなくなる事でおこる

もっとも貧血になりやすい人が40代の女性である理由についてご説明します。

からだの中にある鉄分は、約70%が血液の中、残りは肝臓や骨髄などにストックされています。このストックしてある鉄を貯蔵鉄といい、ヘモグロビンをつくる際に、鉄はおもに貯蔵鉄から使われます。

つまり、鉄分不足の人は、いつもストック分を切り崩している状態です。ヘモグロビンは毎日つくられていますから、鉄のストックも毎日切り崩されています。

この切り崩しの状態が長く続き、徐々に徐々に貯蔵されている鉄が減っていきます。そして貯蔵鉄を使いはたしてしまうと、血液の鉄を使わざるを得なくなりヘモグロビンが少なくなります。

この時に、鉄欠乏性貧血となるわけです。鉄を使いきってしまうのにかかる歳月があるので、年齢をかさねるほど、貧血になるリスクは高くなっていくわけですね。

血液検査をしてもヘモグロビンは基準値の範囲内なので、「私は貧血ではない」と安心するのはまだ早いのかもしれません。

貯蔵鉄が減っているときこそ要注意

今、自分のからだに貯蔵鉄がどれくらいあるのかという目安は、血液検査において、フェリチンという値で知る事ができます。

フェリチンとは、鉄を貯蔵することができるたんぱく質です。

閉経をむかえる50代になると、このフェリチンの値が急上昇するそうです。いかに、生理によって貯蔵鉄を切り崩しているかが分かります。

食べ物からとる鉄分が足りないから、貯蔵鉄より切り崩していかざるをえません。

この、鉄分不足によって貯蔵鉄を切り崩している状態を「潜在性鉄欠乏状態」と言い、「隠れ貧血」「貧血予備群」とも言われています。

その他の貧血になりやすい人の特徴

これまでは貧血になりやすい人の年齢についての内容でしたが、ここからは、貧血になりやすい人の食生活や体質、また血液型についてご紹介します。

貧血になりやすい人の食生活5選

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貧血になりやすい人の食生活を5つご紹介いたします。あてはまるものがいくつかあれば要注意です。たとえ貧血になっていなくても、貧血予備群である可能性があります。

  1. 朝は忙しいので朝食を抜いている
  2. 昼食は、具の少ないめん類やカレーライスなど、かんたんなものですませている
  3. 間食にスナック菓子やケーキを食べる事が多い
  4. やせていたいため、ダイエットをしている
  5. ファストフードやインスタント食品をよく食べる

鉄分をとるための食事の基本は、「1日3食、栄養のバランスの良い食事をする」とされています。

当たり前の事ですが、ここで大きな問題があります。それは「鉄分はなかなか吸収されない栄養素」であるという事です。

▼食事についてのい詳しい内容は以下の記事をご参照ください。

貧血になりやすい人の体質

年齢や食生活のほかに気になるものは体質ですね。実際に貧血になりやすい体質はあり、そのような体質を持っている人を「貧血体質」と呼びます。

では、どのような体質の人が貧血になりやすいのでしょうか。

月経の出血量が多い人

生理が重い体質と、そうでない体質とがあるかと思います。生理が重く、出血の量が多ければ、そのぶん貧血になりやすくなります。

また、「子宮筋腫」がある人は、子宮が大きくなって出血の量が増えると言われています。血が固まりになってでるような事があれば要注意です。

胃や腸が弱い人

おなかをこわしやすい人は、鉄の吸収が悪いことが多いそうです。食べ物からとった鉄分は主に腸から吸収されます。

胃腸が弱い体質の場合、鉄分だけでなく栄養の吸収がすべて悪くなってしまいます。

胃や腸などの病気

胃や腸などの腫瘍やがん、寄生虫による腸などの傷などといった、体の中で少しずつ出血が続く病気があります。このようなケースでは、貧血のうしろに、がんなどの大きな病気が隠れている可能性があります。血液だけでなく全身の検査が必要です。

鉄の吸収がわるい人

鉄分の吸収が良くない体質の人は、どんなに鉄分をとっても、なかなか吸収されないので、貧血になりやすいです。

食べ物に含まれる鉄は、胃から出る胃酸でとかされることで体に吸収しやすくなります。胃酸がでにくい体質の人は鉄分の吸収も悪くなってしまいます。

また、胃や腸の病気が原因で、鉄分の吸収が悪くなることがあります。

遺伝による影響

鉄欠乏性貧血は鉄分が足りなくなって起こる後天性の病気なので、遺伝することはありません。しかし、胃腸が弱い、胃酸がでにくいなど、鉄分が不足する原因が遺伝する可能性はあります。

また、貧血にはいくつかの種類があります。その中には、「溶血性貧血」など、遺伝が原因となって起こるものもあります。

詳しくは「なぜ貧血になるの?そのメカニズムがかんたんに分かる!」でご紹介しています。

貧血になりやすい人の血液型

東京大学医科学研究所と理化学研究所のチームが15000人分の血液サンプルを使って調べ、発表した情報をご紹介します。

A型&O型は貧血になりやすい?

貧血になりやすいかなりにくいかを決めるのに重要なのは、「B型遺伝子」を持っているかどうかだそうです。

「B型遺伝子」を持っているB型とAB型は、へモグロビンの値が1割も高いのだそうです。それを持たないA型とO型の女性に比べると、B型・AB型の女性は、貧血患者の割合が21%も少なかったそうです。

この結果からA型とO型の女性が貧血になりやすい血液型だと言えます。

日本人の血液型の割合

日本人の血液型の割合は、A型:O型:B型:AB型が、約4:3:2:1と言われています。

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参考:近畿大学医学部「血液型」

このように日本人の血液型の約7割はA型とO型です。貧血になりやすい人の血液型はA型とO型。つまり、日本人の7割は貧血になりやすい血液型だと言えます。

▼その他、血液型に関することを詳しくまとめました。

では最後に、実際にどれくらいの人が貧血になる可能性があるのかをご紹介します。

女性の8割は鉄分が不足!?

貧血という言葉は誰でも知っていますが、ある少数の人がかかる病気だと思っている人も多いのではないでしょうか?

その理由の一つに、貧血の症状を自覚している人が少ないということがあります。

めまいがして倒れこむというイメージが強いためなのか、肩こり、疲れやすい、集中力がない、イライラするなどといった症状を、貧血が原因と疑いにくいことが多いようです。

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貧血で最も多いのが鉄分不足が原因で起こる「鉄欠乏性貧血」です。それでは、いったいどれくらいの人が、鉄分がたりていないのでしょうか?

鉄の蓄え「フェリチン」

鉄分が十分に足りているのかどうかは、この貯蔵鉄の量を調べれば分かります。例えるなら、鉄の貯金額によって、鉄分不足かどうかを判断するという事です。

鉄と貯蔵鉄の量については血清フェリチンという 内部に鉄分を貯めることができるたんぱく質の濃度を調べればわかります。

年齢ごとのフェリチン値

厚生労働省の国民栄養調査で、各性別や年齢ごとのフェリチン値が発表されています。その結果では、月経のある20~50歳の女性では、なんと8割以上もの人が鉄分不足ということでした。

こなにも多くの人が鉄分不足なのに、自覚症状が無い人が多く、何かしらの対策をとろうと思っている人は少ないのではないでしょうか?

しかし、鉄分不足は鉄欠乏性貧血をまねくだけではありません。鉄はわたしたちが生きていくうえで、とても重要な役割があります。気づきにくいかもしれませんが、鉄分が不足することで起こる症状は、私たちの生活に直結しているのです。

鉄分不足の症状

鉄分が不足すると、精神(こころ)にもさまざまな影響がでます。

最近、集中力が足りない、イライラする、疲れがとれないなどといった症状の原因は鉄分不足からくる症状なのかもしれません。

つまり、鉄欠乏性貧血貧血の症状は、「ヘモグロビンが少なくなることで起こる症状」と、「鉄分が不足していることで起こる症状」との2つがあるということになります。

どちらも、鉄欠乏性貧血が原因と考えるより、ストレスや疲労などが原因と考えてしまいがちなのも、自覚症状がない人が多い原因と言われています。

貧血の対策で最も重要なこと

鉄分が最も必要な時期は、思春期という(妊娠中を除いて)若い時期なのにかかわらず、鉄欠乏性貧血を発症する人が最も多いのは40代です

何年も何年も貯蔵鉄を切り崩して、空っぽになった結果が鉄欠乏性貧血です。

血液検査の結果、ヘモグロビンが基準値を下回り貧血を疑われなくても、かなりの確率で鉄分不足であると思うべきです。

「貧血になりやすい人」について調べて分かった重要な事とは、女性のほとんどは積極的に鉄分を補給しなければならないと、強く認識する必要があるという事です。

貧血が発症したらどうするか考えるよりも、そうならないように(貯蔵鉄が空っぽにならないように)、積極的に鉄分をとっていきましょう。

貧血気味だから鉄分を摂るのではなく、自覚症状がなくても、「あのイライラは鉄分不足かも?」と疑ってみることが大切です。

▼鉄剤・サプリメントに頼らない鉄分補給

貧血になりやすい人~まとめ~

貧血になりやすい人の年齢についてまとめてみます。

  • 鉄分が不足しやすいのは「思春期」「妊娠、授乳期」「成人女性」
  • 貧血と診断される年代で最も多いのは、貯蔵鉄を切り崩し続けた「40代」

鉄分が最も必要な時期は、思春期や妊娠してからの時期ですが、30代後半から40代にかけてが最も貧血が多いという現実があります。

これからわかる重要なことは、

女性の多くは、鉄分が足りていないため、貯蔵してある鉄を切り崩しながら生活している。でも自覚症状がないため、その状態を放置し続けた結果、ついにストック分がなくなる40代で貧血と診断されてしまうという事です。

早い段階から、鉄分が不足していることを自覚し、しっかりと対策していれば、40代での貧血は前もって防ぐ事ができるはずです。

女性のほとんどは積極的に鉄分を補給しなければならないと、強く認識することが何よりも重要です。

さらに、次のような場合は注意が必要です。

  • ダイエットなどによって食べるものがかたよったり、食事をしないときがある。
  • レトルト食品、インスタント食品などをよく食べる
  • 月経過多によって出血が多かったり、胃や腸が弱い

貧血は少数の人におこるものではありません。月経のある女性の8割は鉄分が不足していることはデータによって明らかです。

これまでは当たり前だった「イライラする」「疲れとれにくい」「集中力が落ちた」などといった症状を、仕事や家事のせい、年齢のせいにする前に、「私は鉄分が不足しているかもしれない」と疑ってみてはいかがでしょうか?

だれでも貧血になる可能性はあります。鉄分を積極的にとることで、あなたの生活において大きな効果を得られるかもしれません。

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